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更新日 2018-11-11 | 作成日 2007-11-12

2018年度 「理性と神認識―古代と中世において」

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2018年度 「近代と現代におけるキリスト教と理性」

「土曜アカデミー」 へのお招き
2018年度のテーマ:近代と現代におけるキリスト教と理性

 「土曜アカデミー」 は2009年に開講して以来、思想一般とキリスト教信仰の接触を求め、思想史を省みることを通して、信仰の歴史的遺産を現代に生かすとともに、理性的探究によって、今日の問題意識において人生の意義づけに対してキリスト教にできる貢献を探ることを目的にしている。2017年度は、まず古代の思想家、そして古代末期キリスト教父、さらに中世の哲学・神学における神理解を検討し、近代への移行をめぐる考察を準備するものであった。この問題意識のもとで、今年度は、近世・近代、現代までの主だった思想家を通して、自己意識と信仰、啓示と理性の関係、感情と神秘体験、幸福の追求と世界内の活動のつながり、つまり宗教的行為における理性・感情・意志に対する理解をいっそう深めていきたい。
 本講座は、キリスト教の思想的遺産とその現代的意味に関心があり、問題を歴史的かつ体系的に考える意欲を持たれる方のどなたにも、信仰、宗派、宗教を問わず開かれている。受講に思想史・神学・哲学に関する予備知識は前提とされないが、聖書・キリスト教に関する基礎的知識が基盤となる。講座は無料であり、定期的な聴講が望ましい。

時間:下記の土曜日、午前9時30分から12時まで
場所:岐部ホール4階404 (カトリック麹町聖イグナチオ教会敷地内、JR、東京メトロ各線 「四ツ谷」 駅から徒歩2分程度)
参考書:K.リーゼンフーバー著 『西洋古代・中世哲学史』(ISBN:978-4-582-76357-7)平凡社ライブラリー
               『中世思想史』(ISBN:978-4-582-76485-1)平凡社ライブラリー

― 2018年度のプログラム ― (予定)
04月14日:クザーヌス:知ある無知(15世紀)
04月28日:ミランドラ:世界の中の人間の位置づけ(15世紀)
05月12日:ロヨラのイグナティウス:活動における観照(16世紀)
05月26日:十字架の聖ヨハネ:暗夜の黙想(16世紀)
06月16日:アビラのテレサ:観想的祈り(16世紀)
06月30日:デカルト:自己認識と神認識(17世紀)
07月14日:パスカル:近代の学問とキリスト体験(17世紀)
09月01日:ライプニッツ:単子論と共同体(18世紀)
09月08日:カント:意識における倫理の基礎づけ(18世紀)
09月29日:フィヒテ:意識と幸福の諸段階(19世紀)
10月20日:キルケゴール:不安と信仰(19世紀)
10月27日:フッサール:認識と学問としての哲学(20世紀)
11月17日:シェーラー:人間の人格性と行為(20世紀)
11月24日:ブーバー:我・汝の人間関係(20世紀)
01月05日:マルセル:対象認識と神秘(20世紀)
01月19日:グアルディーニ:聖書のキリスト像(20世紀)
02月02日:ヤスパース:実存と限界状況(20世紀)
02月16日:ハイデガー:意識の構造と死への先駆性(20世紀)
02月23日:ガダマー:真理と方法(20世紀)
03月02日:ラーナー:現代におけるキリスト者(20世紀)

―上記の日程に変更がある場合は、信徒会館1F掲示板でお知らせします。―