ソフィア・コミュニティ・カレッジ
上智大学公開講座 2011年春季講座
講座名:「哲学的人間像」
人間は自己意識をもっている以上、すべての問いと認識をとおして自分自身を理解しようとしている。哲学はこの基本的な問いに明確なかたちを与え、人間の実際の存在と本来の使命とはなにかを探求してきた。本講座では、主だった哲学者が古代から中世を経て近代に至るまで展開してきた人間像の中心的な諸テーマを、その代表的な思想をとおして研究する。各思想家の文章(プリント配布)を参考にしながら、人間の知識とその限界、幸福と死、身体と精神、自律と他者関係、心の内面と超越などについて考察し、人生の意義ということに近づきたい。受講に際し、哲学史の知識は特に前提とされない。
日時: 水曜日 18:45-20:15
講義スケジュール:
04月20日 ソクラテス: 死に向かう魂
04月27日 アリストテレス: 善き生と友愛
05月11日 聖書: 旅人である「神の似姿」
05月18日 プロティノス: 一者たる善の追求
05月25日 アウグスティヌス: 自己の探求と真理の発見
06月01日 ベルナルドゥス: 愛の神秘と自由の諸段階
06月08日 トマス・アクィナス: 理性と存在、世界内性と超越
06月15日 マイスター・エックハルト: 離脱と心の自由
06月22日 デカルト: 自己の確認と知識の根拠づけ
06月29日 ライプニッツ: 個人と共同性
07月06日 カント: 理性の限界と実践の規範
07月13日 フィヒテ: 幸福への導き
参考書: K. リーゼンフーバー著『西洋古代・中世哲学史』(平凡社ライブラリー)
受講予約締め切り: 3月21日(月)24:00(受付は、上智大学公開学習センター)
現代の人間像 -20世紀の哲学を中心に-
日時:水曜日 18:45~20:15
人間は、何を考えていても自分自身のこと、つまり人間の存在を思いめぐらし、おどろきと疑いの間に人生の意味を探っています。この問いを受け入れ、現代の哲学は、人間を根本問題とし、人間を成す諸特徴-自己と世界の関係、身体と精神、理性とその限界、幸福と死、自律と他者関係、心の内面と超越-を理解することにつとめています。本講義で、20世紀ドイツとフランスの主立った思想家の文章(和訳、プリント)を検討し、現象学・実存哲学・文化哲学・対話の思想などを手掛かりに、人間の本来の存在・可能性・課題を、多様な観点のもとで考察することによって、人間像の基礎づけを目指します。問題は明確に分かりやすく説明され、哲学や思想史についての知識は前提されません。
講義スケジュール
10月 5日 キルケゴール:実存の不安と信の決断
10月12日 ディルタイ:精神の多様な生命と了解
10月19日 ベルクソン:進化における直感と愛
10月26日 フッサール:自我と現象
11月 9日 シェーラー:人格と価値
11月16日 ブーバー:我と汝
11月30日 マルセル:忠実と神秘
12月 7日 ハイデガー:死への先駆性と良心
12月14日 ヤスパース:限界情況と超越
12月21日 サルトル:自由と不条理
1月11日 ガダマー:芸術と歴史
1月18日 レヴィナス:他者と無限
参考書 : 『超越に貫かれた人間』(K.リーゼンフーバー著)創文社
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