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更新日 2018-11-11 | 作成日 2007-11-12

上智大学公開講座 秋期 2016年度 <終了済>
現代哲学の潮流―ドイツとフランスを中心に―

20世紀、とりわけドイツとフランスにおいて、人間存在への問いかけが新たにされます。現象学の登場に端を発して、価値哲学は倫理学に新たな基盤を与え、他者への問いと自己への問いは相互に響きあいつつ人間論を刷新し、存在の意味の再把握が解釈学と哲学的な歴史観に奥行きを与えてきました。本講義では、この潮流を代表的な思想家のテクスト(和訳)に基づいて紹介いたします。哲学・哲学史の知識は前提としません。

講師: クラウス・リーゼンフーバー (上智大学名誉教授、同中世思想研究所元所長)

〈日程〉               
《カリキュラム》
2016/09/28(水):フッサール:現象と自我 (リーゼンフーバー)
2016/10/05(水):シェーラー:価値の倫理学 (リーゼンフーバー)
2016/10/12(水):ベルクソン:時間と進化 (リーゼンフーバー)
2016/10/19(水):ブーバー:我と汝 (リーゼンフーバー)
2016/10/26(水):マルセル:実存体験と神秘 (リーゼンフーバー)
2016/11/09(水):ヤスパース:実存と限界状況 (リーゼンフーバー)
2016/11/16(水):ハイデッカー:現存在と死への先駆性 (リーゼンフーバー)
2016/11/30(水):メルロ=ポンティー:経験の現象学的分析 (リーゼンフーバー)
2016/12/07(水):ガダマー:芸術と歴史 (リーゼンフーバー)
2016/12/14(水):ウィトゲンシュタイン:言語とその限界 (リーゼンフーバー)
2016/12/21(水):レヴィナス:他者と無限 (リーゼンフーバー)
2017/01/11(水):バルトとラーナー:理性の限界と超越 (リーゼンフーバー)
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曜日と時間: 指定水曜日の19:00~20:30
回数: 12回
テキスト: 講師よりプリント配布(無料)
参考書:『超越に貫かれた人間』K・リーゼンフーバー著 創文社 ISBN:4-423-30118-0 
※参考書は必須ではないが、講読により理解が深まる。
受講料(税込): 32,400円
問い合わせ先: 上智大学 Tel: 03-3238-3552
受講申込受付11月7日(月)まで
受講中の方のキャンセル受付11月7日(月)まで
※本講座は講座変更できません。

お申し込みは以下のサイトよりお願い致します。
https://web.my-class.jp/sophia/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=56464

上智大学公開講座 秋期 2015年度
人間関係の哲学―古代・中世・近代・現代

人間において自立性と相互承認による関係性は、相補的に繋がっています。このテーマはすでに古代から多様な形で展開され、中世・近代においては人間像の形成に寄与し、現代では多面的に―場合に、対立的に―論じられています。本講義では代表的な思想家を取り上げ、その基本的なテキスト(和訳)を解説することを通して西洋思想史をたどり、人間の愛と自由、相互理解と尊敬の構造などを考察していきます。哲学史・思想史についての知識は前提としません。

講師: クラウス・リーゼンフーバー (上智大学名誉教授、同中世思想研究所元所長)

〈日程〉               
《カリキュラム》
10/07(水):ソクラテスとプラトン(前4世紀)-魂への配慮と善美へのエロース
10/14(水):アリストテレス(前4世紀)-友愛論
10/21(水):聖書における愛と契約
10/28(水):オリゲネス(3世紀)とベルナルドゥス(12世紀)-関わりと一致としての愛
11/04(水):リカルドゥスとアエルレドゥス(12世紀)―人格同士の関係
11/11(水):トマス・アクィナス(13世紀)-人格の構造と愛
11/18(水):ライプニッツ(18世紀初頭)-個人と対人関係
11/25(水):カント(18世紀後半)-自立と相互関係
12/02(水):フォイエルバッハとサルトル(19-20世紀)-無神論における対人関係論
12/09(水):ブーバーとマルセル(20世紀前半)-我と汝
12/16(水):フッサールとシェーラー(20世紀前半)-現象学における他者論
01/06(水):ヤスパースとガダマー(20世紀)-実存と対話
________________________________________
曜日と時間: 指定水曜日の19:00~20:30
回数: 12回
テキスト:『西洋古代・中世哲学史』リーゼンフーバー、クラウス著
平凡社ライブラリー(ISBN:978-4-582-76357-7) 本体価格1,400円
受講料(税込): 32,400円
問い合わせ先: 上智大学 Tel: 03-3238-3552
優先予約: 8月20日(木)11時~8月24日(月)9時30分
一般予約: 8月25日(火)11時~11月4日(水)11時

上智大学公開講座春期 2015年度
〈上智大学中世思想研究所企画〉
実践哲学の基礎づけ -古代・中世・ルネサンスを通じて-

曜日・時間
指定水曜日:19:00~20:30
回数:12回
講師名:リーゼンフーバー, クラウス
テキスト:『西洋古代・中世哲学史』リーゼンフーバー,クラウス著(平凡社)ISBN:978-4-582-76357-7 1,400円(本体価格)
問合せ先:上智大学
03-3238-3552

日程 / カリキュラム
2015/04/15(水) ソクラテス、プラトン(前4世紀):幸福と善 
2015/04/22(水) アリストテレス(前4世紀)Ⅰ:徳としての倫理 
2015/05/13(水) アリストテレスⅡ:友愛論 
2015/05/20(水) ストア学派、セネカ(1世紀):自由意志と徳 
2015/05/27(水) ニュッサのグレゴリオス(4世紀):愛と超越 
2015/06/03(水) アウグスティヌス(5世紀):自己認識と愛 
2015/06/10(水) ベルナルドゥス、リカルドゥス(12世紀):自由と愛の段階 
2015/06/17(水) トマス・アクィナス(13世紀):倫理的行為と習慣 
2015/06/24(水) エックハルト、タウラー(14世紀):内なる人間と浄福 
2015/07/01(水) ヴァッラ、ピコ・デッラ・ミランドラ(15世紀):ルネサンスの人間像 
2015/07/08(水) ルター、エラスムス(16世紀):予定と自由意志 
2015/07/15(水) 十字架のヨハネ、イグナティウス(16世紀):観想と親愛 

詳細は以下のサイト等より御願い致します。
http://imdthght-sophia.sakura.ne.jp/?news=上智大学公開学習センターでの当研究所企画講座

過去の公開講座

上智大学公開講座―2014年秋期
古代・中世における認識と存在― 哲学の基礎づけ ―

人間の自己理解と能力は、認識―世界認識、自己認識、価値認識など―にもとづいていると言えましょう。認識そのものへの問いは、古代ギリシアにおける理性の目覚めと同時に起こり、現代までも哲学の焦点を成しています。とくに古代と中世において認識と存在への理解は、互いに照らし合わせて人間像の基盤となってきました。この講座で哲学全体の基本である古代と中世の思想を勉強することによって、思想史の理解を深めるとともに、問題を哲学的に考える能力を確立し、体系的な側面から考察する道も開かれます。教材とプリントがあり、説明が明確で分かりやすく行われており、哲学の知識が前提されません。

講義スケジュール:

10月01日
精神の発見と存在の思惟 (ヘラクレイトスとパルメニデス; BC5c)
10月08日
哲学的問いと自己知 (ソフィストとソクラテス; BC5/4c) 
10月15日
認識の根拠づけと善のイデア (プラトン; BC4c)
10月22日
原因の探求と理性の働き (アリストテレス; BC4c)
10月29日
多から一者へ 思惟の自己超越 (プロティノス; 3c) 
11月05日
自己認識と真理の現れ (アウグスティヌス; 4c)
11月12日
幸福の追求と学問の基礎づけ (ボエティウス; 5c)
11月19日
言語の限界と超越の神秘 (ディオニュシオス; 6c)
11月26日
知解を求める信仰 (アンセルムス; 11c) 
12月10日
理性と信仰の関係と区別 (トマス・アクィナスとスコトゥス; 13c)
12月17日
自然科学の始まりと心の経験 (アルベルトゥスとエックハルト; 13c)
01月07日
有限と無限:知ある無知 (クザーヌス;15c)

《曜日・時間帯》水曜日 19:00~20:30

《テキスト》『西洋古代・中世哲学史』K.リーゼンフーバー著、平凡社ライブラリー
 (ISBN: 978-4-582-76357-7) 1,400円(本体価格)

《参考書》『中世思想史』K.リーゼンフーバー著、平凡社ライブラリー
 (ISBN: 978-4-582-76485-7) 1,500円(本体価格)

《受講申し込み、問い合わせ》上智大学公開学習センター: Tel. 03-3238-3552; Fax. 03-3238-4310
 オンライン予約: 優先予約8月27日(水)11:00 ~ 8月28日(木)17:00まで
 一般予約9月2日(火)11:00 ~ 9月22日(月)15:00まで


上智大学公開講座 2014年
認識への問い ― 近世哲学の発展(デカルトからキルケゴールへ)―


近世思想の特徴は、人間が自分の理性を反省して、その認識能力の及ぶ範囲を検討することにあります。その際、自然界の認識だけではなく、個人の自己発見とともに、他者の認識、倫理の規範、さらに宗教を支える超越の認識可能性とその限界までも議論されています。この講座で近世の代表的な哲学者を取り上げ、その典型的なテクスト(和訳プリント)を解釈することによって、近世の認識観と人間像を探り、哲学的思考方法を学びます。説明は分かりやすく、哲学史に関する知識は前提されません。


曜日・時間帯:水曜日 18:45~20:15

テキスト:講師からプリントを配付します(無料)。

受講申し込み、問い合わせ:上智大学公開学習センター: Tel. 03-3238-3552; Fax. 03-3238-4310
4月4日まで、オンライン予約もできます(ログイン要)。


講義スケジュール:

4月16日:デカルト(1596-1650):『方法序説』; ロック(1632-1704)
4月23日:パスカル(1623-1662):『パンセ』 
5月07日:スピノザ(1632-1677):『エチカ』
5月14日:ライプニッツ(1646-1716):『自然と恩寵』
5月21日:ヒューム(1711-1776):『人間知性の探求』 
5月28日:カント(1724-1804):『純粋理性批判』
6月04日:カント(1724-1804):『実践理性批判』
6月11日:フィヒテ(1762-1814):『浄福なる生への導き』
6月18日:シェリング(1775-1854):『学問論』 
6月25日:シュライエルマッハー(1768-1834):『キリスト教信仰』
7月02日:ヘーゲル(1770-1831):『初期断片』、『宗教哲学』
7月09日:キルケゴール(1813-1855):『死にいたる病』

上智大学公開講座 2013年
20世紀ドイツ哲学-現象学・実存哲学・解釈学の成立と発展

 現代の思想的情況は20世紀前半のドイツ哲学を基礎としますが、その豊富な内容をただ部分的なかたちでしか受け入れていないように思われます。この講座では、当時のもっとも重要な哲学者の文章を読み(和訳)、それらの異なった認識方法とともに、多様な人間像と存在理解、価値観と歴史理解などの根本問題を検討し、より深まった哲学的人間像に向かってその意味の解釈を掘り下げていきます。本講座の目標は分かりやすいかたちで哲学的な思考へと導くことであり、思想史や哲学の知識が前提とされていません。

曜日・時間帯:水曜日 18:45~20:15

資料:講師からプリントを配付します(無料)。

受講申し込み、問い合わせ:上智大学公開学習センター (Tel. 03-3238-3552; Fax. 03-3238-4310)

講義スケジュール
10月02日:フッサール:知覚と明証性
10月09日:フッサール:根源的自己と本質直観
10月16日:フッサール:他者認識と生活世界
10月23日:シェーラー:同感と価値
10月30日:シェーラー:人格と行為
11月06日:ヤスパース:実存と世界
11月13日:ヤスパース:限界情況と超越
11月20日:ヤスパース:他者関係と哲学的信仰
11月27日:ハイデガー:存在への問いと現存在
12月04日:ハイデガー:死への先駆性と良心の声
12月11日:ハイデガー:存在の歴史と詩の言葉
12月18日:ガダマー :芸術と了解の実践

実践哲学の根本諸問題―古代・中世・近代を通じて

 人間は自己意識をもち、自由な選択を通して自己を実現しようとするので、根本的に実践的な存在です。哲学は古代から中世と近代を経て現代に至るまで、さまざまな観点から人間の実践的性質を解明し、自由の可能性と成立根拠、決断の構造、価値と人生の意義、愛の本質と諸段階、責任と幸福、個人性と社会性の関係などの問題を解明して、実践を中心とした人間像の構築に貢献してきました。本講座で実践哲学の根本的なテーマを取り上げ、その発展を重大な思想家を通して辿り、彼らの文献(和訳)にもとづいて問題を体系的にも考えます。説明は分かりやすく明確で、哲学や思想史の知識は前提とされません。

曜日・時間帯:水曜日 18:45~20:15

テキスト:『西洋古代・中世哲学史』リーゼンフーバー,クラウス著(平凡社)
ISBN: 978-4-582-76357-7 ¥1,400(本体価格)

参考書(必須ではないが、講読により理解が深まるもの):『中世思想史』リーゼンフーバー,クラウス著(平凡社)
ISBN: 978-4-582-76485-7

資料:講師からプリントを配付します(無料)。

受講申し込み、問い合わせ:上智大学公開学習センター (Tel. 03-3238-3552; Fax. 03-3238-4310)

講義スケジュール
04月17日:(近代)カント―実践理性の命法と人間の尊厳
04月24日:フィヒテ―倫理的立場と自己理解の諸相
05月08日:シェーラー―人格と価値
05月15日:(古代)アリストテレス―自由選択の構造
05月22日:セネカ/マルクス・アウレリウス―徳論と自己発見
05月29日:プロティノス―自己統一と一者への登頂
06月05日:(中世)アウグスティヌス―善悪の決断と心の内面性
06月12日:ベルナルドゥス―自由の諸段階
06月19日:トマス・アクィナス―意志の目的と自然法
06月26日:(ルネサンス)イグナティウス/デカルト―情念とその識別
07月03日:ルターとエラスムス―信仰と自由意志
07月10日:ライプニッツ―個人と社会