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東ティモール 聖イグナチオ学院中学高等学校
理科実験室建設プロジェクト
ご協力のお願い


聖イグナチオ学院基金
現地世話人 浦 善孝
2017年7月5日


2013年に開校した聖イグナチオ学院中学高等学校では、かねてから理科実験室を建設する計画があります。化学実験室、物理・地学実験室、生物実験室、そして数学教室の4つの実験室と実験準備室を備えた理科実験室棟です。この実験室建設により、より効果的な理数科教育が可能になると信じています。建設費は日本円で約4千5百万円が見込まれています。約2千5百万円はすでに確保できており、残りの2千万円の資金を皆様にご協力をお願いしています。

東ティモールには、本格的な理科実験室を備えた中学高等学校は皆無です。そればかりか、高校理科(化学、生物、物理、地学)の教科書も本校では高2の化学と生物だけを生徒全員に貸し出せているのが現状です。数学教室とは、は中学校に入学してきた生徒たちのために小学校の算数と中学校の数学を橋渡しするために、さまざまな数学教材を揃えた教室をイメージしています。

聖イグナチオ学院では今年末(2017年)には図書館が完成し生徒たちの使用に供することができます。将来的には村人たちに開放することも考えています。図書館は同基金の現地世話人の私が図書館司書であるためにゆっくりですが仮図書館の開館から今年(2917年)の本図書館の開館まで準備を進めてゆくことができました。

しかしながら理科実験室の場合は、実験室特有の建築物設計・施行からはじまり、すべてを海外の業者からの輸入購入に関わる実験器具、試薬の確保などハードルが多々あり(特に化学薬品の輸入手続き)、理科実験室建設実現への歩みは遅々としたものでした。けれども来年(2018年)には本校1期生がすでに高校3年生になる段階に達しており、理数科教育の充実を目指し理数科教員はできる限りの範囲で理科実験を行っています。理科教育は観察・実験・巡検等の実体験を通して自然科学について学んでゆくことが重要であり、そのような機会を本校の生徒たちにも提供したいと考えています。

すでにウルメラ・プロジェクト等によって近隣の公立学校との連携協力体制もできており、図書館の地域への公開とあわせて理科実験室の近隣にある公立中学校高校への解放も進めてゆきたいと計画しています。また、理科実験室建設のプロセス自体が、これまで同様な施設を設置したことのない東ティモールの学校にとって理科実験室を設置する際のモデル(手引き)となると思われます。それは、理科実験室の設計・施工、実験機器・試薬の購入ルート確立、また理科実験実践による理科教育の充実等を指します。

このような趣旨をご理解いただき、多少にかかわらず理科実験室建設プロジェクトにご協力いただけますように心からお願い申し上げます。

<ブログ ワニ通信>にも、理科実験室プロジェクトのページをつくりました。ご覧ください。

ご寄付の送金先

みずほ銀行 四谷支店
宗教法人カトリックイエズス会 東ティモール聖イグナチオ学院基金
店番号 036 口座番号 普通預金 2232164

*ご寄付をされた場合は、またはお問い合わせは、下記へご連絡いただけますようにお願いいたします。
連絡先 (現地世話人・責任者)
Pe. Yoshitaka Ura, S.J. (浦 善孝)
Residência Santo Inácio de Loyola                                                                                          Taibesi, Cinarate, Dili, Timor-Leste  P.O.Box 209
tel. +670-7700-5866   e-mail: urasj@jesuits.or.jp